📗 CAD経験者向け 操作ガイド
🏠 CAD本体へ 📘 はじめての方向けガイド → 🧪 実験室トップへ
HEALTH ARCHI · CAD
CAD経験者向け 要点ガイド

操作ガイド 木造住宅向け 2D CAD / AutoCAD ライクなブラウザCAD

本ガイドは、すでに何らかのCADを使ったことがある方向けに、HEALTH ARCHI CAD 特有の操作とクセだけを要点でまとめたものです。一般的なCADの基礎概念は省いています。「最初の一歩」と「作図ツール全部」を重点的に解説します。

1最初の一歩(新規〜保存)

起動するとスタート画面が出ます。新規DXFを開くサンプル図面から選べます。まずはサンプルで操作感を掴むのが早道です。

  1. 上メニュー 新規 で空の図面を作成(タブが1つ増えます)。
  2. 右パネル下部の 図面枠・印刷 を開き、用紙(A4〜A1)と縮尺(1:20〜1:500)を設定。文字・寸法サイズはこの縮尺に自動追従します。
  3. 作図する。座標は mm 単位・Y軸上向きです。
  4. 保存は 名前を付けて保存 または Ctrl+S。形式は DXF(R12 / AC1009)
  5. 続きから編集するときは 開く現在の図面を残したまま新しいタブで開きます(上書きされません)。
全体画面
サンプル図面を読み込んだ状態。左=ツール列、中央=作図領域、右=画層パネル、上=メニュー、下=コマンドログ。保存形式はDXFなので、他CADやJw_cad等とやり取りできます。
要点
保存=DXFです。アプリ独自形式はありません。部品(ブロック)もDXFに展開して書き出されます。最近開いたファイルはスタート画面に表示されます。

2画面構成とAutoCADとの違い

操作思想はAutoCAD準拠です。ホイールでズーム、中ボタンドラッグでパン。ただしブラウザCADゆえの違いがいくつかあります。

ツール列(左)

基本/作図/編集/注釈/部品にグループ分け。クリックでツール選択。AutoCADのリボン相当。

クイックバー(中央上)

よく使うツールだけ集めた浮動パレット。右端をドラッグで幅変更、広げると横一列に。⚙で表示ツールを編集。上メニューの☑で表示/非表示。

画層パネル(右)

レイヤー一覧と線種設定。各行の⚙から設定画面。下に「グリッド・スナップ・トラッキング」「図面枠・印刷」を格納。

コマンドログ(下)

操作の案内と履歴。上端をドラッグで高さ変更。その下がコマンド入力欄。

上部メニュー
上メニュー:新規/開く/名前を付けて保存/上書き保存/全体表示/全画面、元に戻す・やり直し、☑クイック、表示サイズ。ブラウザのUIが気になるときは 全画面 が便利です。
違い
初回は右パネルが折りたたまれています。各セクションのタイトルをクリックで開閉します。表示サイズ(小/標準/大/特大)はUIのフチだけを拡大し、作図領域は歪みません。

3基本操作・スナップ・座標入力

選択

クリックで単体選択。範囲選択はドラッグに加えて2点クリックでも可能です(1点目クリック→2点目クリック)。左→右=窓選択(完全に囲んだものだけ)、右→左=交差選択(線に触れたもの全部)。色で区別表示されます。選択解除は Esc

スナップとトラッキング

右パネル「グリッド・スナップ・トラッキング」のチップで切替。

機能内容
グリッドグリッド交点に吸着。間隔は木造用プリセット(1000/910/455/227.5mm)から選択、独自値も登録可。
スナップ端点・中点・中心・交点・垂線・近接・四半円点などのオブジェクトスナップ。
直交水平・垂直拘束(F8でも切替)。
トラッキング角度ガイド。カーソルが角度線に近づくと吸着。グリッド×角度線の交点にも乗ります。

座標・数値入力(下のコマンド欄)

入力意味
100,200絶対座標 (X=100, Y=200)
@300,0相対座標(直前の点から)
@1000<45極座標(距離1000・角度45°)
500方向を示してから距離だけ入力(線)/円の半径
TIP
ツールのキー(L=線、C=円 など)をコマンド欄に打つだけでもツールが切り替わります。一覧は最終章に。

4作図ツール

「作図」グループのツールです。各ツールは選択するとコマンドログに手順が出ます。

L

始点→終点。連続クリックで折れ線的に続けられます。方向を示して数値入力で正確な長さ。

矩形 REC

1点目→対角。または1点目のあと @3000,2000寸法指定

C

中心→半径(クリック or 数値)。

楕円 EL

中心→もう1点。または @2000,1000横半径・縦半径を指定。

円弧 A

通過3点で円弧を作図。

複線(平行線)ML

基準線を2点指定すると、設定した本数・間隔で平行線を一度に作図。壁の作図に。

矩形の寸法指定

矩形の寸法入力
1点目を置いた後、対角をクリックするか @3640,2730 のように打つと正確な寸法の矩形に。下のステータスに 幅×高 が表示されます。

複線(壁を引く)

複線ポップアップ
複線ツールを選ぶと設定ポップアップが自動で開きます。本数・間隔・両側/片側を決めてから基準線を2点クリック。ポップアップはドラッグ移動・×で閉じられます。
注意
「連続線(ポリライン)を手で描くツール」はありません。代わりに矩形・複線・角丸が内部でポリラインを生成します。連続線は頂点に小さなマーカーが表示され、単独の線と見分けられます。

5編集ツール

移動・複写・回転・鏡像 =「選択→右クリック確定→基点」方式

このアプリの最重要のクセです。AutoCADの「コマンド→対象選択→Enterで確定→基点」と同じ流れになっています。

  1. ツール(移動/複写/回転/鏡像)を選ぶ。
  2. 対象をクリックや範囲で選択(削除と同じ感覚)。
  3. 右クリックで選択を確定
  4. 基点をクリック → 目的点/角度/対称軸を指定。確定前に残像(ゴースト)で仕上がりが見えます。
回転のゴーストプレビュー
回転中。緑=元の図形、黄=回転後のプレビュー。基点からの破線がカーソル方向、ステータスに角度(例 35.0°)がリアルタイム表示。回転は数値角度も入力できます。鏡像は最後に対称軸の2点を指定します。

トリム・延長 = フェンス(折れ線)対応

図形を直接クリックすれば1本ずつ処理。何もない所からクリックすると「フェンス」が始まり、折れ線を引いて Enter または右クリックで、横切った図形をまとめて切る/延ばすことができます。

フェンストリムの軌跡
フェンス・トリム進行中。打った点に丸マーカー、カーソルまで赤い破線の軌跡。この状態でEnterすると横切った縦線が一斉に切れます(延長は水色の軌跡)。連続線もトリムできます。

平行(オフセット)O

距離を指定して平行コピー。距離はコマンド欄に数値で。

結合(角合わせ)CN

2本の線をクリック → 交点まで延長/トリムして角で結合(フィレット半径0相当)。

角丸(フィレット)F

2本の線を丸める。または矩形・連続線の角を直接クリックして丸める(半径を先に数値入力)。

削除 E

クリック or 範囲で選択して削除。Deleteキーでも。

6注釈(文字・寸法・引出線・塗り)

文字・寸法のサイズは「自動」

文字・寸法ツールを選ぶと設定ポップアップが開きます。「自動」チェックがオンのときは、用紙・縮尺から木造図面で見やすい高さ(紙面で約2.75mm/2.5mm)を自動計算し、図面枠を変えると追従します。オフにすると手動入力できます。

寸法は高さが揃う

寸法を連続して入れるとき、既存の寸法線の高さに吸着します(「寸法ライン(高さ揃え)」と表示)。ラインがバラつきません。手順は 2点 → 寸法線の位置、の順。

引出線(矢印+下線付き文字)

注釈グループの引出線1点目=矢印の先端、2点目=文字の始まり(折れ点)の順にクリックすると、矢印付きの引出線と下線付きの文字ができます。文字内容・サイズは文字ポップアップの設定を使います。

寸法と引出線
下=寸法(自動サイズ)、右=引出線「通し柱」。引出線は矢印→折れ点→下線付き文字、という構成。DXFには線+文字として書き出されます。

塗り(ハッチング)H

閉じた図形(矩形・円・閉じた連続線)の内側をクリックで塗る。斜線/クロス/ソリッドと間隔を設定。

計測 DI

2点間の距離を測る。作図はしません。

7画層・線種

初期画層:0 / 壁 / 柱 / 建具 / 寸法 / 文字 / 通り芯 / 設備通り芯は初期で一点鎖線に設定済みです。

各レイヤーの設定は「歯車」から

レイヤー行はスッキリ表示(色・名前・表示👁・ロック🔒・⚙)。⚙をクリックすると設定画面が開き、名前・色・標準線種・削除をまとめて行えます。

画層の設定画面
画層の設定画面。色のパレット、標準線種(実線/破線/一点鎖線/点線)、名前変更、削除を1か所で。標準線種を設定すると、その画層に描いた図形は自動でその線種になります。
要点
個別の図形に線種を指定したいときは、画層パネルの「線種の手動指定」で線種を選び、選択図形に適用します。ロックした画層は薄く表示され、選択・編集できません(AutoCADと同様)。画層を削除するとき図形があれば「図形は画層0へ移動/図形も削除」を選べます。

8部品化・配置(ブロック)

繰り返し使う図形(建具・設備など)を部品として登録し、何度でも配置できます。既製ライブラリはなく、自分で描いたものを登録する方式です。

部品化の手順

  1. 「選択」で部品にしたい図形を選ぶ(複数可)。
  2. 部品ポップアップの「選択中の○個を部品化」ボタンを押す。
  3. 部品名を入力
  4. 基準点をクリック → 登録完了。自動で「配置」モードに切り替わります。
部品化ポップアップ
部品化ポップアップ。手順①〜③が明示されています。先に図形を選択 → ボタン → 命名 → 基準点の順。

配置

「配置」ツールでポップアップの一覧から部品を選び、置きたい位置をクリック。等倍・無回転で配置します。向きを変えたいときは、配置後に回転コマンドを使ってください(縮尺・回転の入力欄はありません)。

注意
部品化の作業中(基準点待ち等)に別のツールへ切り替えると、作業状態はクリアされます。配置に戻れば一覧から選び直して置けます。

9図面枠・印刷・保存形式

右パネル下の「図面枠・印刷」で、用紙サイズ・向き・縮尺・タイトルブロックを設定し、PDF印刷します。

保存・読み込み(DXF)

操作内容
名前を付けて保存DXF(R12/AC1009)で書き出し。線種・画層・色も保持。
上書き保存 Ctrl+S同じファイルに保存(Chrome/Edge)。
開く Ctrl+ODXFを新しいタブで開く(現在の図面は保持)。
TIP
タブで複数図面を同時に扱えます。各タブは独立した図面・画層・図面枠を持ちます。

10ショートカット・コマンド一覧

キーボード

キー動作キー動作
Ctrl+Z元に戻すCtrl+S保存
Ctrl+Yやり直しCtrl+O開く
F8直交モード切替Delete選択を削除
Enterフェンス確定などEscコマンド中止・選択解除
ホイールズーム中ボタンドラッグパン(移動)

コマンド欄キーワード(打つとツール切替)

キーツールキーツールキーツール
LREC矩形C
EL楕円A円弧ML複線
M移動CO複写RO回転
MI鏡像O平行TRトリム
EX延長CN結合F角丸
E削除T文字LD引出線
DIM寸法H塗りDI計測
B部品化I配置

クイックバーの幅調整

横に広げたクイックバー
クイックバーの右端をドラッグして広げると、ツールが横一列に。狭めれば複数行に。⚙から表示するツールを選べます。

HEALTH ARCHI

このCADは、HEALTH ARCHI 実験室で公開している無料ツールの1つです。

HEALTH ARCHIは「建設業に携わる人が、本来の仕事に戻る」をテーマに、
一級建築士・建設業17年の実務経験から生まれたツールとAI活用ノウハウを公開しています。
新しい無料ツールも、LINE登録で公開のたびにお知らせします。

🧪 実験室で他のツールを見る 💬 LINEで新ツール公開を受け取る 🏠 HEALTH ARCHI トップ

HEALTH ARCHIは、工務店社長向けに会社専用AI経営パートナー「ISHIZUE」を構築する建設業特化型DX事業を運営しています。
一級建築士・設計現場監督17年実務/書籍「社長が現場を降りる日」(Amazon販売中)。