1これは何をするソフト?
HEALTH ARCHI CAD は、家の間取り図や図面をパソコンで描くためのソフトです。方眼紙に定規で線を引く代わりに、マウスで正確な線・四角・円を描けます。木造住宅の図面づくりに向いています。
下の絵のようなものが作れます。最初は難しそうに見えますが、ひとつずつ覚えれば大丈夫です。
完成イメージ。壁(オレンジ)・ドア(水色)・寸法(緑)・部屋名の文字が入っています。このガイドを読み終えると、こうした図面が描けるようになります。
安心して失敗してもこわれません。線を引きすぎても、形がずれても、「ひとつ戻る」ですぐやり直せます(あとで説明します)。まずは気楽にさわってみましょう。
2画面の見かた
画面は大きく4つの場所に分かれています。最初に「どこに何があるか」だけ覚えれば十分です。
画面全体。① 上=メニュー(保存などのボタン)/② 左=道具箱(線や円などの道具)/③ 真ん中=製図する場所/④ 右=画層パネル(色分けの設定)/⑤ 下=メッセージ欄(今やることの案内が出ます)。
左の「道具箱」
線・四角・円などの描く道具と、移動・削除などの直す道具が並んでいます。使いたい道具をクリックして選びます。「基本/作図/編集/注釈/部品」とグループ分けされています。
下の「メッセージ欄」がいちばん大事
道具を選ぶと、画面の下に「次に何をすればいいか」が文章で出ます。迷ったら下を見る、と覚えてください。
下のメッセージ欄。例えば線の道具を選ぶと「始点を指定」のように次の操作を教えてくれます。困ったらここを読みましょう。
3はじめての操作(新しい図面を開く)
ソフトを開くと、最初にこの画面が出ます。3つのうちどれかを選びます。
スタート画面。新規図面=まっさらから描く/DXFを開く=保存したファイルを開く/サンプル図面=お手本を見る。はじめは「サンプル図面」で雰囲気を見て、慣れたら「新規図面」で描きはじめましょう。
まずはこれ →「サンプル図面」を押してみる
何も壊れません。図面を拡大・縮小したり、画面を動かしたりして、どんな感じか触ってみてください。
画面を動かす・拡大する(最初に覚えると楽)
- 拡大・縮小:マウスのホイール(真ん中の回す部分)を前後に回します。
- 画面を動かす:ホイールを押し込んだままマウスを動かします(地図を指でずらす感覚)。
- 全部を見る:上の 全体表示 を押すと、描いたものが画面にぴったり収まります。迷子になったらこれ。
4線を引いてみる
いちばん基本の「線」から。左の道具箱から 線 をクリックします。
- 左の道具箱で 線 をクリック(オレンジ色になれば選べています)。
- 製図する場所で、線の始まりたい所をクリック。
- マウスを動かすと線がついてきます。終わりたい所でもう一度クリック。
- 続けて次の線も引けます。やめたいときは Esc キー、または右クリック。
線を引いている途中。1回目にクリックした点から、今のマウス位置まで線が伸びています。良ければもう一度クリックで確定します。
「カチッと吸い付く」機能(スナップ)
線の端や交わる点の近くにマウスを近づけると、自動でそこにピタッと吸い付きます。これのおかげで、線と線をきれいにつなげられます。方眼(グリッド)の交点にも吸い付きます。
右パネルの「グリッド・スナップ・トラッキング」。グリッド=方眼に吸い付く/スナップ=線の端などに吸い付く/直交=まっすぐ(水平・垂直)に引く。オレンジ色のときが「オン」です。
便利まっすぐな線を引きたいときは 直交 をオンに。横線・縦線がぶれずにきれいに引けます(キーボードの F8 でも切り替わります)。
長さをきっちり決めたいとき
「ちょうど3メートル(3000mm)の線がほしい」というときは、始点をクリックして方向を示してから、画面下のコマンド欄に 3000 と打って Enter。正確な長さの線が引けます。
単位このソフトの長さは mm(ミリメートル) です。1メートル=1000、半間(910mm)などをそのまま打てます。
5部屋を描いてみよう(実践)
四角い部屋を描いてみます。四角は1本ずつ線を引かなくても、一発で描けます。
- 左の道具箱で 矩形(くけい=四角)をクリック。
- 四角の左下にしたい所をクリック。
- そのまま、画面下のコマンド欄に @3640,2730 と打って Enter。
(横3640mm・たて2730mm の四角ができます。数字は好きに変えてOK)
- または、数字を使わず右上にしたい所をクリックするだけでも四角になります。
四角を描いているところ。最初の角を決めたあと、対角をクリックするか数字を打つと四角ができます。画面下に「幅 × 高さ」が表示されます。
壁を二重線で描くには(複線)
本物の壁は厚みがあるので、二重線で描くと図面らしくなります。複線(ふくせん)を使うと、1回引くだけで平行な線が同時に出ます。
複線を選ぶと、小さな設定パネルが出ます。本数(2本)と間隔(壁の厚み)を決めてから、壁の中心線を2点クリックすると、平行な2本の線が一度に引けます。
6まちがえたとき(戻す・消す)
いちばん大事な「やり直し」です。これさえ知っていれば安心して描けます。
- ひとつ前に戻す
- キーボードで Ctrl+Z。または上の ↶ ボタン。何回でも戻せます。
- 戻しすぎたとき(やり直し)
- Ctrl+Y。または上の ↷ ボタン。
- いらない線を消す
- 左の 削除 を選んで、消したい線をクリック。または、線をクリックして選んでから Delete キー。
たくさんまとめて選ぶ
複数の線をまとめて消したり動かしたいときは、何もない所でクリック→もう一度クリックすると四角い枠ができ、その中のものをまとめて選べます(マウスを押したまま動かす「ドラッグ」でも同じことができます)。
枠で囲んで選んでいるところ。左から右に囲む=完全に入ったものだけ/右から左に囲む=少しでも触れたもの全部、を選びます。色で見分けられます。
7寸法と文字を入れる
図面には「ここは何ミリ」という寸法や、「洋室」などの文字を入れます。これで図面らしくなります。
寸法(長さを書き込む)
- 左の道具箱で 寸法 をクリック。
- 測りたい2つの点をクリック(例:壁の左端と右端)。
- 少し離れた所をクリックすると、そこに長さ(数字)が自動で書き込まれます。
文字を書く
- 左の道具箱で 文字 をクリック。出てきた小さなパネルに書きたい言葉(例:洋室 6畳)を入れる。
- 文字を置きたい場所をクリック。
下が寸法(長さの表示)、右が引出線(矢印で部分を指して説明を書くもの)。文字や寸法の大きさは自動で、図面の縮尺に合わせて見やすく調整されます。
自動で見やすく文字や寸法の大きさは、ふつうは「自動」のままでOKです。図面の縮尺(大きさの比率)に合わせて、印刷したときちょうど読みやすい大きさにしてくれます。
8保存と印刷
せっかく描いたものは保存しておきましょう。
- 上のメニューで 名前を付けて保存 をクリック。
(次からは Ctrl+S で上書き保存できます)
- あとで続きを描くときは、上の 開く から保存したファイルを選びます。
- 紙に印刷したいときは、右パネルの 図面枠・印刷 を開いて、用紙の大きさを選んでから印刷します(PDFとして保存もできます)。
ファイルの形式保存すると DXF(ディーエックスエフ)という形式になります。これは多くの製図ソフトで開ける共通の形式なので、ほかのソフトとやり取りするときも安心です。
こまめに保存パソコン作業の基本ですが、ときどき Ctrl+S で保存するクセをつけると安心です。
9よく出る言葉の意味(用語集)
このソフトやガイドで出てくる言葉を、やさしく説明します。分からない言葉が出たらここを見てください。
- クリック / 右クリック / ドラッグ
- クリック=マウスの左を1回押す。右クリック=右を1回押す(操作の確定などに使う)。ドラッグ=押したままマウスを動かす。
- ツール(道具)
- 線・四角・円などを描く「道具」のこと。左の道具箱から選びます。
- スナップ
- 線の端や交わる点に、マウスが自動で「吸い付く」機能。きれいにつなげるための助けです。
- グリッド
- 画面の方眼(ほうがん)。マス目の交点に吸い付くと、位置をそろえやすくなります。
- 直交(ちょっこう)
- 線を水平・垂直にまっすぐ引く機能。ナナメにならず、きれいな縦横の線が引けます。
- 画層・レイヤー
- 図形を「種類ごとのグループ(壁・寸法・文字…)」に分ける仕組み。透明なシートを重ねるイメージで、色分けや表示/非表示ができます。最初から用意されているので、初めは気にしなくてOK。
- 寸法(すんぽう)
- 「ここは何ミリ」という長さの表示。図面に欠かせません。
- 縮尺(しゅくしゃく)
- 実物を何分の1で描くかの比率。例:1/100 なら、実物100に対して図面は1。用紙の大きさと合わせて決めます。
- mm(ミリメートル)
- このソフトの長さの単位。1メートル=1000mm、半間=910mm。
- DXF(ディーエックスエフ)
- 図面を保存するファイルの形式。多くの製図ソフトで開ける共通形式です。
- 部品(ブロック)
- よく使う図形(ドア・トイレなど)を「ひとかたまりの部品」として登録し、何度でも置けるようにしたもの。
困ったら、まず2つ
① 画面下のメッセージを読む(次にやることが書いてあります)。
② まちがえたら Ctrl+Z で戻す。
この2つを覚えておけば、安心して練習できます。
HEALTH ARCHI
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